奇跡・軌跡・キセキ

呉昭和シニア監督のつぶやき

人間万事塞翁が馬

 この度1961年8月28日から今日まで60年過ぎまして、本日意味深い日となりました。

 赤ちゃんの頃は記憶にありません。

 本日のリトルシニア卒団大会東部地区決勝戦の出場を断念しました。
 急遽の大きな決断でした。

 タイトルの”人間万事塞翁が馬”は中国のことわざです。
 人生は何があるかわからない、一見悪いことと思ったら良いことが起こるの始まり、良いと思うことが悪かったり、一喜一憂せず事の成り行きを冷静に受け止めることが大切であると私は思っています。

 優勝を目指してワクワクしていた先週の気持ちが、思いがけずにできなくなった時・・・そんな究極の場面でやっと人は「大切なもの」がわかってきます。

 そうです。大切なものはいつも一番最後にわかるものです。だから、勝ち負けより、まず、出来ることのほうが尊いもので、更にそこに”一生懸命”を加えることです。

 幸せのレベルを上げ過ぎるより、小さな人の心遣いや優しさに触れた時に大きな幸せを感じたほうが良いのではないかと思います。

 また、家に閉じこもり「一人でいても、心は一緒」の気持ちでいれば寂しくありません。

 あの長雨が嘘のように晴れ上がった空で野球ができないのは少し辛いけど、こんなに我がチームの選手指導者保護者の繋がり、また、本日、決勝を戦ってくれた東広島・瀬戸内シニアの選手SNSにて、「呉昭和のために戦う」という熱いメッセージがあったと聞きました。

 このチームを超えた人の思いが、一番大切なものだと思います。

 我がチームは、今日まで来るのにいろいろなことがありました。

 五木寛之の「大河の一滴」に書いてありました。

 この時代を精いっぱい生きるために
 耐えがたい苦しみや思いがけない不幸、人生は苦しみや絶望の連続である。
 人は大河の一滴「草の葉の上の一滴の露にも天地の生命が宿る」
 その流れに身をあずけて海へ注ぐ大河の一滴が私たちの命だ!
 もがきながらも最後は大きな流れとなる。この時代を精いっぱい生きるしかない。
 努力が必ずしも報われるとは限らない!正義が必ず通りとも限らない!
 
 下を向いてうなだれて、道路に真っ黒な影が映っていても、後ろから太陽や月の灯が背中を照らしていること。

 長くなりました。また60年前のような時代を望んでも今は変えられないので、もう一度言います。

「離れていても心は一緒!」
今できることや今しかできないことを探して、生きていきましょう・・・

 ハッピーバースデー
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【東広島鏡山公園より】
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